2012年1月4日水曜日

「新しい年に問われている課題」

新しい年が始まった。原発問題、危険な状況は依然続いているが、いつでもこれに対処できる頭の切り替えと準備だけは怠らず、新しい時代に向けて動き出さなければならない。

 昨日の朝日新聞掲載の「文明崩壊への警告」が、現代文明が崩壊を避けるための答えを明確に提示していた。提案者は、「銃、病原菌、鉄」でピュリツアー賞受賞の歴史学者のジャレド・ダイアモンド氏。

 「文明崩壊の主因は、環境問題と人口問題。それに対する社会や政治の対応にある。70億の人口を抱える地球で、途上国の生活水準が先進国並みの大量消費国家になると地球環境は耐えられず、50年以内に文明崩壊が起きる。崩壊の道は、徐々なる悪化と大きな衝撃との組み合せ。途上国崩壊の影響を受けて先進国が崩壊する。これを避けるには、先進国の消費レベルを下げ、途上国の支援へどうまわせるか?このバランスの取り方に命運がかかっている。」

 まさに明快な答えだ。2012年問題を提起する多くの知者は、現在の危機を「意識の危機の時代」と指摘する。経済、物質的豊かさに狂奔する古い意識を捨て、心の豊かさを大切にする新しい個人や社会の意識や価値観をどう形成し、共有出来るかにある。

 東北大震災、原発問題では、古い意識や価値観にしがみつく人たちの姿を厭というほど見せつけられた。私たちは、もうこうした古い価値観を捨て、新しい人間に生まれ変わらなければならない。

 人はこの有限な地球環境を破壊しては生きて行けない。どう私たち一人一人が、社会が、世界が、「自然と共存、調和して行ける道へ踏み出すことが出来るか?」新しい一年に問われている課題である。宙八

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