2013年12月22日日曜日

希望の食の実践教育

 九州の福岡県で玄米食を基本とした食育に熱心に取り組む保育園の様子がテレビで放映されていた。高齢の園長さんの子育てに対する食の重要性を語る姿勢と長年の素晴らしい食育活動に感銘した。

 毎日の給食のメニューは、オーガニック野菜を使ったほぼ完全な和食の伝統食。5歳の園児が自ら食べる米を洗って仕込みまでする。食前には全員で一口100回を噛む練習をしてから食事が始まる。おやつもお菓子ではなくおにぎり。

 秋には沢庵用に買った大根を一人一人が洗い、葉っぱを切らせ木の桶に入れる経験までさせる。餅つきや干し柿作りも単なるお遊びではなく立派な食の実践作業となっている。おざなりな教育が多い中で、子どもたちの仕付けにまでなっているところが素晴らしかった。

 ややもすると、単なる知識の投げ売りやファッションになりがちな食の教育や宣伝活動。戦前、戦後を生き抜いて来た逞しい日本女性の生き様そのものをしっかりと子どもたちに伝え、日々実践させている姿に感動した。この試みが、一日も早く全国の保育園や幼稚園、小学校や中学校にまで広がったら素晴らしい。

 何よりも、一目で見て分かる昔の子どものようにしっかりとした目つきと体つき、そして態度に育っている園児の姿に、危うげな日本の将来の一筋の希望を見たように思えて嬉しかった。







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