世間で言う優秀な16歳の女の子が、15歳の同級生を殺して、頭や手首を切断した。動機は「人を殺して見たかった。遺体をバラバラにすることに関心があった」このニュースが今、全国の子を持つ親、教育者を震撼させている。
1997年に、少年が小学生を殺して、その首を校門前に置いたことで全国を驚愕させた「酒鬼薔薇事件」を思い出させる事件である。
最近は、こうした猟奇事件が後を絶たないせいか、17年前の事件の方が、はるかに世間を驚かせたような記憶がある。こうした事件が次々と続くことで自分も世間も慣れてしまっていることに、改めて怖さを感じる。
心理学の専門家は、「少女は、人格の中に精神病質的な部分を長期間にわたって抱えていたのではないか?亡くなった母親が、社会との接点をつなぎ止めておく唯一の存在だったが、その死によって、少女の中に潜んでいた人格障害を一気に悪化させた可能性がある。母親の死後、すぐに再婚した父親も大きな原因となった。」等の分析を発表している。
たしかに、そうした心がこの事件を起こしたことは間違いないことだと思う。がしかし、母親が死んだ、父親が再婚した。などと言った出来事は、今の時代に始まったことではない。長い人間の歴史の中で、どの時代にもどの社会にもいくらでもあった。にもかかわらず、これほどまでの事件にはならずに済んでいた。
16歳の少女。本来なら、どんな大人よりもはるかに人間としての優しさ、感性の豊かさを持っているはずの歳である。そんな少女が、完全に人間としての感性を崩壊させてしまった。自分どころか母親の、また父親の、人間そのものが分からなくなってしまったのだ。人間が生き物なのかモノなのかさえ・・・・。
それは、まるで子どもが、オモチャの動きの秘密を知りたくて、プラスチックのオモチャをばらすようにして起きた事件でもある。もしかしたら、この友人の身体をバラバラにしたら、失った母親の愛や自分を捨てた父親の憎しみ、または、自分を慕ってくれた少女の心の破片がどこかに見つかるかも知れないと思ったのかも知れない。そんな心を宿す仕組みが身体のどこかに発見できるかも知れないと思ったのかも知れない。そんな押さえ難い好奇心が暴走して、とうとう友人を殺してしまったのではないだろうか。
今、世界のあちこちで戦争が起こり人が殺し合っている。テロリズムでも数々の猟奇事件でも、我が国の多くの人もそれに同調し、戦争への道を開こうとしている。世界中で起きている環境破壊、生物の種の絶滅、原発事故、どれもが、人間が人間としての感性を崩壊させてしまったところから起きている出来事だ。そして、これらの出来事は、間違いなく、今回の事件を起こした日本の一少女のいのちともシンクロ(共振)している。世界の至るところで、人間のいのちの崩壊が止まらなくなってしまっている。
2014年7月30日水曜日
2014年7月11日金曜日
ミツバチ減少で知る自然の危機的状況
先日、友人の縁で、京都市の郊外で養蜂を営む家を訪ねる機会があった。そこでは、年に二回ほど交流会が開かれていて、屋外で食事を楽しんだり、夜には蛍を鑑賞したりして、互いに交流を深めあう、そんな会だった。様々な分野の人たちの集まりで、とても楽しい一時でもあった。
そんな養蜂家の口から、ここ数年はミツバチの数が極端に少なくなったと聞いた。そのために、もう自分のところだけでは十分なハチミツが採れないので、いろいろな人たちに養蜂箱を委託して、蜜を集めてもらっているそうだ。
ミツバチは、例年に比べて半減以下になったそうである。世界的にもミツバチが減少していることは、ネットやメディアで知ってはいたが、当事者の話は想像以上に深刻な状況を実感させてくれた。
原因は、田んぼや畑の農薬の散布によるものだと言う。農薬の散布でミツバチが死んだ事実が、ミツバチの死骸から検出された農薬で分かったそうである。携帯用の電波塔からの電磁波の問題も取りざたされてもいる。他にもまだまだ多くの原因が潜んでいるかも知れない。
いずれにしても、ミツバチは、植物にとっていのちをつなぐ重要な受粉や交配の役割を果たしている。ミツバチが居ることで植物は花を咲かせることが出来、野菜や果物も実をつけることが可能となる。ミツバチの消滅はそのまま自然環境の仕組みの破壊、食糧生産への危機的問題へとつながる。
生命にとってかけがえの無い自然環境は、あらゆる昆虫、動物が一体となって創造し、織りなす世界である。その一員であるミツバチが減少するだけで、植物の世界は二度と回復が出来ないほどに破壊されてしまう可能性があるのだ。
ミツバチが働いてくれているお陰で、私たち人間は畑で野菜や果物を栽培することができる。もしミツバチが居なくなったら、自然界は?食糧の問題は、一体どうなってしまうのか?考えただけでも恐ろしいことである。
農薬の使用は、農業に携わる人たちへ大きな健康被害をもたらす。そして、ミツバチを殺した結果、そのつけは間違いなく私たち人間の世界にも回って来る。自然界は、あらゆる生物が一心同体となって織りなすたった一つの世界なのだ。
そんな自然をことごとく破壊し続けながら、人間だけは栄えることが出来ると言うことはあり得ない。そんな妄想はもう止めなければならない。かけがえのない自然環境が、想像以上に待った無しの状況にあることを改めて教えてもらった、貴重な集いでもあった。
そんな養蜂家の口から、ここ数年はミツバチの数が極端に少なくなったと聞いた。そのために、もう自分のところだけでは十分なハチミツが採れないので、いろいろな人たちに養蜂箱を委託して、蜜を集めてもらっているそうだ。
ミツバチは、例年に比べて半減以下になったそうである。世界的にもミツバチが減少していることは、ネットやメディアで知ってはいたが、当事者の話は想像以上に深刻な状況を実感させてくれた。
原因は、田んぼや畑の農薬の散布によるものだと言う。農薬の散布でミツバチが死んだ事実が、ミツバチの死骸から検出された農薬で分かったそうである。携帯用の電波塔からの電磁波の問題も取りざたされてもいる。他にもまだまだ多くの原因が潜んでいるかも知れない。
いずれにしても、ミツバチは、植物にとっていのちをつなぐ重要な受粉や交配の役割を果たしている。ミツバチが居ることで植物は花を咲かせることが出来、野菜や果物も実をつけることが可能となる。ミツバチの消滅はそのまま自然環境の仕組みの破壊、食糧生産への危機的問題へとつながる。
生命にとってかけがえの無い自然環境は、あらゆる昆虫、動物が一体となって創造し、織りなす世界である。その一員であるミツバチが減少するだけで、植物の世界は二度と回復が出来ないほどに破壊されてしまう可能性があるのだ。
ミツバチが働いてくれているお陰で、私たち人間は畑で野菜や果物を栽培することができる。もしミツバチが居なくなったら、自然界は?食糧の問題は、一体どうなってしまうのか?考えただけでも恐ろしいことである。
農薬の使用は、農業に携わる人たちへ大きな健康被害をもたらす。そして、ミツバチを殺した結果、そのつけは間違いなく私たち人間の世界にも回って来る。自然界は、あらゆる生物が一心同体となって織りなすたった一つの世界なのだ。
そんな自然をことごとく破壊し続けながら、人間だけは栄えることが出来ると言うことはあり得ない。そんな妄想はもう止めなければならない。かけがえのない自然環境が、想像以上に待った無しの状況にあることを改めて教えてもらった、貴重な集いでもあった。
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