生命は、細胞や血球にそのカタチが表れている様に、周囲に存在する様々なエネルギーを有機的に集約、調和、一つにまとめるという大きな力を持っている。
一方、放射線は、その字にある通り、私たちの身体を最も深部からミクロの力で放射状に切り刻む。DNAを二度と本来のカタチに戻ることが出来ないほどにバラバラにしてしまう巨大な拡散、破壊の力を持つ。
生命と放射線は、集約する力と拡散する力の、相反するエネルギーを持つ。放射性物質が細胞の集合体である生命にとって、恐ろしい敵となるのはこうした理由からでもある。
被曝の状況に置かれた時、身を守るために気をつけたいのは、出来得る限り生命エネルギーが細胞内に集約、留まる力のあるものを選んで食べることだ。
その代表が米や雑穀などの穀物類である。穀物は、内在する生命エネルギーが見事にその丸いカタチに表れている。表皮や胚芽のある全粒穀物(玄米や雑穀など)は、蒔けば新しい生命となる理想的な「生きた穀物」である。私たちが、穀物を主食とする理由もここにある。
一方、同じ穀物であっても、小麦粉や米粉のように一度粉砕したモノは、粒のままの穀物に比べると、本来の形が壊されていて、生命エネルギー的には少々劣る。
穀物を粒のカタチのままに食べると言うことは、そうした気のエネルギーを丸ごとそっくり体の中に溜め置くことでもある。そうしたものは、そうでないカタチのものに比べると、より放射能に強い食べ物であるとも言える。
また、野菜で言えば、上に伸び、香りの強い、青い色をした葉物よりも、地面の下方に伸び、赤や黄色、白のような明るい色を持った人参、牛蒡、大根などの根菜類がより強い生命エネルギーを持っている。カボチャ、蓮根、自然薯などは、そうした野菜の一つである。
反対に、気をつけたら良い食べ物や飲み物は、身体を緩めたり、冷やしたり、膨らませたりする拡散の力を持つものだ。砂糖がたっぷり入ったスイーツやパン、菓子類、熱帯の果物、香辛料、清涼飲料水、アルコール等は、こうした性質を持ち、放射能に対する身体の抵抗力、免疫力を下げてしまう。食物には、興味あるもう一つの力が隠されているのだ。
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