2011年4月15日金曜日

家庭で出来る「放射性物質」予防法

昨日、地震直後から自主避難地帯にずっと滞在している友人と電話で話をした。隣村に行った際、放射線量の検査(スクリーニング)を受けさせられたと言う。

 その時、身体全体の検査ではさほど大きな線量は検出されなかったが、手に計器を当てた途端に針が大きく振れ、我ながら驚いたと言う。手を洗った後に再度計ったら、その線量が数分の一にも減ったと言う。「いろんなものを触っているからかなあ」と言っていたが、まさしくそういうことなのだろう。

 感染症の予防には、うがいをしたり手を洗うことは基本だが、放射能汚染の場合にも、こうした予防策が良いと言うことの証明だ。実際、手は身体のどの部分よりも色々なものに触れる。ほとんどのことは手でやる訳で、一番汚染されていたのが手であったこともうなずける。

 体内被曝を予防する基本はマスクだが、より体内に放射性物質を摂り込まないようにするには、鼻や口の粘膜に付着したものをうがいで落とすことだ。ものを食べる時には手に付着したものがそのまま口に入るのだから特に気をつけたい。赤ん坊には親が注意をし、子どもには言って聞かせる必要がある。

 汚染地帯に入る時にはビニールのかっぱなどで全身を覆う。放射性物質が身体に付着するのを防ぐためだ。普段、健康に良いからと綿や麻の服を着る人も多いが、こうした布は、表面がざらざらしていて、余計に放射性物質が付着しやすい怖れがある。こうした状況下では、表面がサラサラしている化繊の服やビニール系のものが良さそうだ。

 外出から帰った際には、玄関先でハタキなどで汚れを落とし、うがいをし、顔を洗い、しっかりと手を洗うことが大切である。いつも以上にこまめに掃除を心がけることも必要だろう。子どもが口にし、触るものもきれいにしたい。家庭で出来る簡単な除去法の一つである。宙八

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