2010年2月25日木曜日
母が94歳になりました
母が今日で94歳になった。
十年ほど前に認知症を発症してから自宅で一緒に住むことが困難になり、市内の老人保健施設でお世話になっている。一緒に暮らしてあげられない申し訳なさがいつも心から離れない。不肖の息子である。
施設では、家族以上に親切に何から何まで面倒を見てもらえるので本当に有り難い。介護をしてくれるスタッフには心から感謝の日々である。母は、元来とても丈夫な方だったが、4年ほど前に転倒して足を痛めてからは車椅子の生活が続いている。
ここ数年、一年ごと、いや、半年ごとに食欲も、言葉も少なくなりつつあるが、それでもまだまだ元気である。生きようと言ういのちの意思をしっかりと持っている。粗食と苦労で培った子供時代の生命力のなせる技なのだろう。
親の寿命は、子として、人生の一つの目標でもある。53歳で亡くなった父親の歳をはるかに超えた94歳の母。よくぞここまで生きてくれました。心から「ありがとう!」を言いたい。
健康は、ある程度の心がけがあれば出来ることだと言う気がする。しかし、長寿は、それだけでは叶わないもののような気がする。生まれつきその人間に与えられたもの、そして、人生をどう生きたかの総合的な力の結果であり、それを知った神様からのご褒美でもある。
それにしても、人生90年の長きに渡り生きると言うことは、すごいことである。オリンピックで言えばメダリストだ。90歳は、銅メダル。95歳は、銀メダル。100歳は人生の金メダルである。そこから言えば、85歳は入賞。80歳は、オリンピックの参加資格。70代は国内予選。60代は、まだまだ地方予選みたいなものである。
ようやく地方予選の参加資格を得たばかりの自分。銀メダル真近の母の、人生を生ききる力強さを今の内にしっかりと感じて置きたいものだと、ふと思った母の嬉しい誕生日である。
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